ドラム、バンドリハーサルスタジオ

地下室でなくても大丈夫ですか?

地下室である必要はありません。

地下室でなくても、コンクリートの建物でなくても、周到に設計施工されているならば木造の地上階
であっても実用になるスタジオは十分可能であり、実績が多数あります。
建物が防音に有利であることは事実ですが、給気・排気経路は地下室やコンクリートの十部な消音処置
が必要ですし、またコンクリート造構造であっても、実は防音内装仕様抜きの設計の場合は実用には
耐えられないのが現実です。

性能とコスト対比表

地下室の場合は階段スペースが必要だったりコンクリートの地下壁厚が厚いのと防水・防湿結露防止
の断熱のためのスペース=プラス壁厚が必要であり、スペースファクターそのもののパフォーマンスが
低くなるうえに、地下工事そのもののコスト単価が非常に高いというデメリットがあります。

夜でも叩けますか?

マイナス65〜70dB程度の遮音性能が必要です。

近隣との関係も考慮しなければなりませんが、マイナス65〜70dB(外壁、窓から1m地点で ときどきかすかに聞こえる程度)の遮音性能であれば可能です。最近では、木造であってもマイナス70〜75dB の遮音も可能になってきたので、夜遅くまで叩く場合は先に記述した通りの性能をお勧めします。

木造住宅でも防音可能ですか?

十分可能です。

設計仕様によって65dB ・70dB ・75dBの防音性能が可能です。
防音工事自体の総重量は大幅に増えるので(特に床はコンクリートの浮床にしたい)、2階よりも1階がおすすめです。どうしても2階以上になる場合は総内装重量を抑えますので、性能はマイナス気味になります。

どのくらい狭くなりますか?

壁の厚さは新たに約20cm〜25cm増えます。

高性能にするには壁厚が必要です。
壁の厚さは、新たに20cmから25cm増えます。ちなみに面積は6帖で1.4〜1.7帖減、10帖で1.8〜2.3帖減となります。

もとの部屋の大きさと工事後の部屋の大きさは以下のようになります。

どのくらい防音すればいいのですか?

外部に対してマイナス65〜70dBが最小限必要です。

特に静かな住宅地の場合は、マイナス70〜75dBの性能がお勧めです。

戸建て住宅における評価尺度(ドラム室、当社作成基準)

遮音等級 ←遮音性能優先          窓優先→
D'-70 D'-65 D'-60 D'-55
立地音環境
壁から1m地点での
複数ケ所の平均地点
聞き耳をたてなければ
聞こえない
低音のリズムのみが時々
微かに聞こえる
低音のリズムが
少し聞こえる
低音のリズムが
はっきり聞こえる

【隣家に聞こえる】

遮音等級 D'-50 D'-45 D'-40
立地音環境
壁から1m地点での
複数ケ所の平均地点
曲が微かにわかるぐらい
小さく聞こえる
曲がはっきりわかるぐらい
小さくはっきり聞こえる
よく聞こえる

【近所迷惑な音】

遮音等級 D'-35 D'-30 普通住宅の性能
立地音環境
壁から1m地点での
複数ケ所の平均地点
D'-25
かなり聞こえる かなり聞こえる かなり聞こえる

工事費用はどれくらいかかりますか?

通常の内装工事はほとんど含みまして、以下の通りとなります。

リフォーム 6帖 8帖 10帖 12帖 16帖
外壁1m地点
D'-65以上
265〜300万円 300〜340万円 340〜400万円 380〜460万円 480〜540万円
  • 【上記価格に含まれるもの】
  • 床(無垢フローリング)、壁(ビニールクロス)、天井(吸音化粧板、ビニールクロス)
    防音給気・排気工事、電気工事
  • 【上記価格に含まれないもの】
  • エアコン工事、インターホン、照明器具

同時平行防音工事が可能であれば、下表のように大幅なコストダウンが計れます。

※住宅会社の合意が必要です。

新築同時施工 6帖 8帖 10帖 12帖 16帖
外壁1m地点
D'-65以上
210〜250万円 240〜280万円 285〜330万円 320〜380万円 410〜470万円

新築時は、理想的な設計・無駄のない合理的な施工が可能です。
床・壁・天井の遮音下地工事・消音換気工事を含む。
床・壁・天井の仕上工事、エアコン・換気扇工事は、全体工事会社の工事となります。